令和元年12月11日に開催された南城市議会第6回定例会では、公共交通や通学路の安全性向上に関する重要な議論が交わされた。特に、南城市垣花樋川の整備計画と県道17号線の通学路整備が焦点となり、地域住民の安全確保が強く求められている。
議会では、県道17号線の通学路未整備箇所に関する検討が進められる中、歩道の拡幅や横断歩道の引き直しの必要性が確認された。実際、歩道は狭く、車道と接しているため、特に子供たちの通学時に危険が多いと指摘されている。
この件について、南城市都市建設課の玉城勉部長は、県南部土木事務所と連携して実施設計業務を発注し、今後の対応を進めることを確認した。特に地権者との調整も重要であり、市としての働きかけが強調された。また、歩道整備の際には、周辺の排水問題にも配慮しながら進める意向が示された。
次に、南城市垣花樋川の保全についても重要な議論が展開された。森山悟議員は、急斜面からの落石や崩落等の危険性を指摘し、具体的な対策が必要だと訴えた。農林水産部の森山紹司部長は、現在実施されている調査に基づき、補助事業として治山事業の採択を目指す方針を述べた。
通学路の安全対策に関しても、議員からはキッズゾーン設置の要望が出ており、福祉部の城間みゆき部長は、各関係機関と協調しながら検討を進める考えを示した。このキッズゾーンは特に、未就学児の安全に寄与し、事故防止にもつながると期待されている。
議会のまとめとして、南城市はこのような取り組みを通じて、地域住民の安全を確保するための施策を引き続き実施していく意向を示した。特に、交通安全対策や子育て支援策の強化が今後の課題であることが協議された。
本日は、地域社会の課題解決に向けた積極的な姿勢が改めて確認された会議となった。関係者の協力を得て、より安全な通学路の整備が進むことが期待される。