令和2年12月9日に南城市議会の定例会が開催され、重要課題が議論に上がった。
本会議ではまず、特定外来生物であるツルヒヨドリの防除対策についての質疑が行われ、市民部長の永吉盛哲氏は沖縄県に対して補助金が無いことを説明した。その上で、国の交付金の利用方法についても言及し、地域住民との協力が重要であることを強調した。
次に、安谷屋正議員からは、南城市中学3年生を対象とした学習支援事業の利用者数について質問があり、教育部長の上原昇氏は、合計で431名が参加していると報告した。この支援事業は、コロナウイルス対策としても必要性が高く、今後の継続的な実施が期待される。
さらに、知念俊也議員からは、玉城小学校周辺の安全性、ならびに登下校時の児童の待機所に関する提案がなされ、教育部長は公民館前の広場を待機所として活用する考えを示した。特に、児童の安全を考えた上で上屋設置について言及し、関係部署との連携を約束した。
加えて、馬天小学校の耐震性についても多くの議員から懸念が表明され、劣化状況に対する早急な対応が必要とされる中、市長の瑞慶覧長敏氏は「老朽化した教育施設の整備については、専門的なアドバイスを受けながら実施していく意向だ」と答えた。これは、未来の社会を担う子供たちにとって大切な施策であると認識されている。
さらに、テレワーク事業の導入に関する意見が交わされる中、企画部長の糸数義人氏は、テレワークが労働力の掘り起こしに貢献することを強調し、新たにリースを利用したパソコンの提供についても前向きな意見を示した。これは、家庭環境に左右されずに働く機会を提供し、地域経済の活性化につ繋がる期待が寄せられている。
この議会では、子供・子育て支援策の強化に加え、環境問題や公共施設の整備、住民参画の重要性が広く議論された。これらの施策は市民に直接関わる重要なものであり、今後の南城市の発展にとって有意義な内容であると考えられる。