令和元年第4回南城市議会定例会が6月13日に開催され、地域課題、農業振興、文化財の保存活用など多岐にわたる議題が取り上げられた。
特に、知名バス停付近の歩道未設置問題に対して、親川孝雄議員は、雨天時に子供たちの交通事故の危険が高まるとの懸念を表明した。部長は、「用地解決ができれば歩道設置を検討したい」との回答を示した。
また、さとうきびに関する奨励品種の普及策では、農林水産部長が、県内17品目の奨励品種を導入し、農業振興に努める考えを強調した。しかし、遊休農地の解消については、借地や契約内容の問題があり、進捗は厳しい状況にある。さらに、新規作物の導入については、外国での成功例を参考にし、柔軟に対応していく意向が示された。
文化財保護に関しても言及され、南城市には1,500件以上の文化財があるとの報告があった。特に、献穀田についてはその歴史的価値が強調され、保存の必要性が伝えられた。他にも、地域の貝塚など見落とされている文化財の発掘・保存が求められた。
水産業振興では、モズク養殖に関する課題が指摘され、廃棄物の処理方法や環境整備が提案された。特に、マグロ漁の制限については、漁業者の苦境が述べられ、県や国に対する要請の必要性が強調された。
市長は、これらの課題に対して市民と密接に連携し、早急な対応を約束した。地域の危険箇所を散見しながら、市民の生活環境を整えることの重要性を訴え、今後も情報共有を進める姿勢が示された。議会では、地域住民の声を大事にしながら事業を進めていく方針が確認された。