南城市議会は、令和5年12月12日に定例会を開催し、重要な議題を審議した。
本会議では、政務活動費交付条例や印鑑条例など、計19件の議案が一括で審議され、質疑が行われた。
議案第67号の南城市印鑑条例改正について、松田兼弘議員は法令改正の背景を質し、必要な変更が含まれているのか確認を求めた。この改正は、個人番号カードに関連する利便性向上を目指しており、電子証明書がスマートフォンにも搭載できるようになることが説明された。市民部長の城間みゆき氏は「個人番号カード所有者が新たな端末で印鑑証明書申請が可能になる」と述べた。
さらに、議案第68号の手数料徴収条例改正に関しても質疑があり、松田議員は改正内容が他法令と関連しているか確認。これに対し、城間部長は「今改定は備考の修正であり、手数料自体の見直しは行わない」と述べた。議会では、戸籍法の改正と関連性が高い議論が繰り広げられたが、両者の整合性が図られているか疑問が呈された。
指定管理者の指定を含む複数の議案についても質疑が集中し、特に南城市文化センターの管理方式に関しての具体的なプロポーザルの選定経緯が求められた。仲間光枝議員は、選定基準や参加者数などを質問し、企画部参事の糸数義人氏から詳細が説明された。「複数の専門性を考慮し、経験に基づいた審査体制を取る」との方針が示された。
また、議案第75号や第77号に関しては新たに指定管理対象となる施設やその理由、期間の延長についても議論がなされた。市民サービスの向上が目的であると同時に、必要な老朽化問題にも対応していく意向が確認された。
最後に、議会は日程を終え、次回開会は12月20日と決定し、散会となった。議論の内容は、今後の施策や条例に大きな影響を及ぼすものと考えられる。