令和4年7月19日、南城市議会は臨時会を開き、南部東道路整備事業について議論を行った。
本会議では、南部東道路整備事業を国道331号バイパス道路として国直轄事業化し、早期供用開始を求める意見書が提出された。
提案者の「前里輝明議会運営委員長」は、この意見書の重要性を強調し、現在の供用状況が南城市のまちづくりに与える影響について説明した。
質疑の中で「知念俊也議員」が、意見書の出され方に疑問を呈し、県との調整や地域事業者への意見聴取がなかったことを指摘した。これに対し前里議員は、県との調整は行っていないが、進行中のプロジェクトと予算獲得の観点から国直轄化の必要性を訴えた。彼は、今後の事業進捗において地域企業を優先する方針についても触れた。
議長「国吉昌実」は質疑終了後、討論に入るよう指示したが、討論は行われなかった。議案は原案の通り可決され、意見書は国土交通大臣や沖縄県知事に提出される運びとなった。
南部東道路は地域の振興を促進する道路としての役割が求められており、整備の遅れは過疎地域の更なる拡大を招く恐れもある。議会は今後の整備計画について引き続き議論を重ね、迅速な事業推進を目指していく方針である。
議会の閉会後、議長は「住民の声を大切にし、地域全体の協力を得ながら進めていく」と述べ、次回の協議に向けた前向きな姿勢を示した。