令和3年第2回南城市議会定例会が、3月22日に開催された。
本会議では、様々な議案に関する審議が行われ、全会一致での可決が相次いだ。議案第1号の大里中学校校舎改修工事については、設計変更に伴う契約が可決された。質疑では、補修箇所の多さや施工後の確認方法について議論が交わされた。施行中は徹底した確認を行い、瑕疵期間を設けて雨漏り確認を行う意向が示された。
次に、議案第8号の垣花地区における建築物の制限に関する条例も全会一致で可決された。この条例は、地域計画の変更に伴い、商業施設の建設制限を設けるものである。質疑では、建物以外の構築物の扱いや交通量への影響などが話題となった。担当課からは、必要に応じて周辺との協議を行い、大鑑のテストを経て交通状況を考慮する旨の説明があった。
さらに、令和3年度南城市水道事業会計予算と下水道事業会計予算についても審議され、今後の水道・下水道の整備計画が可決された。特に水道事業の予算では、最大の給水量を確保するための取組みが強調され、需要に応じた適切な対応が求められた。下水道については、接続率の向上に向けた施策が提案され、周知活動の強化が議論された。
一般会計予算についても多くの議案が提出され、全会一致で可決。同予算は、コロナ禍の影響を踏まえつつ、市民サービスの充実を図るものであり、特に教育分野での支出増が確認された。保育所補助や学習支援員の配置に関する内容が話題になり、これに対する市民の期待が反映される形での採決となった。
陳情の中からは、家畜排せつ物の処理に関する要望や教育施設周辺の安全対策に関する要請が採択されるなど、市民の声に基づいた議論が展開された。特に知念地域の安全対策に関する陳情は、子どもたちの安全を思う切実な声として重視され、議会内での皆の一致した意見となった。