令和3年3月2日、南城市議会は第2回定例会を開会し、市長の施政方針が発表された。
瑞慶覧長敏市長は、施政方針の中で新型コロナウイルス感染症への対応を最優先課題として挙げ、経済と感染防止の両立に努める考えを示した。
「市民の声でまちづくりをモットーに」と述べ、市民目線の施策実現を強調した。
また、今後の取り組みにおいて、子育て支援や高齢者福祉、地域ブランド力の強化等を挙げた。
特に、全ての子どもに向き合うための施策として「子どものまち宣言」を行い、地域全体で子どもを育てる環境作りを目指している。
子ども医療費助成制度の拡充も進められる見通しだ。
市長は、米軍普天間基地の移設問題についても言及し、県政と連携して工事阻止に向けて取り組む姿勢を表明した。
公約の実現に力を入れる宣言がなされたことに対し、今会議に出席した議員も期待を寄せている。
さらに、令和3年度の一般会計予算についても説明された。
歳入歳出総額は243億925万6,000円で、前年度当初予算に比べて6.6%の減少である。新型コロナの影響が色濃く見える中、より効率的な財政運営が求められそうだ。
議案には、子ども支援や医療対策などが多数含まれており、具体的な施策実施に向けた予算確保が待たれるところである。
最後に行財政改革を進め、持続的な成長を目指していく姿勢も強調された。
市民と共に歩む南城市の未来に期待が高まっている。