令和5年第7回南城市議会定例会が12月6日に開催され、主に「まちづくり」や「畜産業支援」についての議論が活発に行われた。
会議では、まず会議録署名議員が指名され、その後、代表質問に移行した。最初に発言したのは「ゆまぢり会」の安谷屋正議員であった。彼は、12月補正予算に計上されたまちづくりに関する保留地購入費について質問した。「この購入に至った経緯や目的、そして区画整理組合との調整状況はどうか」と問いかけた。安谷屋議員は、特に「南部東道路のインターチェンジに近接した土地利用のポテンシャルの高さ」を指摘し、購入する土地の利点について説明した。
これに対する企画部長の玉城勉氏は、「購入予定地は商業用地としての可能性が非常に高く、来年オープン予定のコストコが周辺に開店することで、地域経済に与える影響は大きい」と強調した。玉城部長はまた、保留地購入のための民間事業者へのサウンディングを行ったことを明らかにし、今後のプロジェクト展開の可能性についても述べた。
次に、畜産業支援に関する質問が続いた。安谷屋議員は、「持続可能な経営基盤を構築するための抜本的解決策が必要である」と指摘し、「バイオマスプラント導入に向けた現状と課題、飼料用サトウキビ導入の方向性などについて知りたい」と求めた。
農林水産部長の外間孝明氏は、バイオマスプラントの整備に至るまでの候補地交渉を進めていることを明言しつつ、「飼料用サトウキビについては、現在利用可能な荒廃農地を活用推進する取り組みを行っている」と説明した。また、「県酪からの生乳の買取価格についても、次年度以降、改善されるよう努める」との意欲も示されていた。
会議全体を通じて、議員からは地域の特性を生かしたまちづくりや持続可能な農業のための施策が求められ、具体的な道筋が示されることに期待が寄せられる展開となった。これらの取り組みは、今後の南城市の発展にとって重要な要素となるであろう。