令和3年5月27日、南城市議会臨時会が開催された。
議題には、令和3年度南城市一般会計補正予算と国民健康保険事業特別会計補正予算が含まれている。
開会に際し、市長の瑞慶覧長敏氏は新型コロナウイルスの現状に言及した。感染症の増加が続く中、県内全域で緊急事態措置が適用されたことは、その深刻さを象徴している。市民や事業者においても、困難な状況が続いていると認識している。
議案第16号は、一般会計補正予算(第2号)として、全体で1億840万円を追加する内容だ。これにより、歳入歳出の総額は243億8,770万7,000円に達する。具体的には、高齢者等へのPCR検査助成事業や離島航路補助金増額が含まれている。詳細については、副市長の新屋勉氏が説明を行い、予算の必要性と効果を強調した。
また、議案第17号は、国民健康保険事業特別会計補正予算で、歳入歳出それぞれに1億6000万円を追加する旨が報告された。市民部長の永吉盛哲氏によれば、一般会計からの繰入れにより歳入不足を補填するための措置である。この補正によって、特別会計の総額は56億6,555万3,000円となる。
仲間光枝議員は、補正理由の理解を述べ、償還の文言が何故使われているか問うた。永吉部長は、実際には通常の繰上充用に基づくものであると答え、予算書の内容が誤解を招かないように注意を促した。
本会議は、質疑を含む審議を経て、全議案が原案通り可決された。議長の国吉昌実氏は、議決される内容の整理を議長に一任することを宣言した。
今回の臨時会を通じて、南城市は市民の生活を守るための具体的な施策を進めている。新型コロナウイルスの影響を受けた分野へのサポートが強調されており、今後の動向が注視される。