令和3年第5回南城市議会が6月16日に開催された。この会議では、特に児童館建設の進捗状況に対する議員からの質問が目立った。
最初に、船越小学校区の児童館建設について、玉城健議員が進捗状況を問うた。福祉部参事の外間孝明氏は、候補地として3か所から4か所が挙がっているとし、選定委員会の立ち上げに向けて準備を進めていると回答した。しかし、具体的な時期については明言を避ける形となり、議員からの不満が噴出する結果となった。
次に、新里嘉議員は教育支援体制強化に関し、コロナ禍での学校現場の厳しい状況を踏まえ、支援員増員の必要性を訴えた。この意見に対し、教育部長の與那嶺幹氏は、感染予防対策の補助員を配置していることを説明したものの、さらなる支援については現段階では制度の利活用を促進していく考えを示した。
旧大里北小跡地の利用についての質問も上がり、新里議員が進捗状況を問うた。総務部長の糸数義人氏は、跡地利用については未定であるとし、可能性を模索していることを述べた。一方で、議員からは市民の声を受け止める必要があるとの意見も出ており、今後の市の姿勢が問われるところとなった。
また、島尻消防人員適正化についても議論が行われ、現実的な課題として、適正化計画の進捗やその実現性が議論された。市長の瑞慶覧長敏氏は、市民の安全・安心を守る視点から慎重に検討を進める意向を示した。
本会議では、これらの重要テーマについて議論が交わされたが、具体的な行動に移る段階には至っていないようだ。市民の期待に応えるべく、早急な進展が求められる。