令和6年第4回南城市議会の定例会が、6月18日に開催された。多岐にわたる議題が上がる中、特に地域資源を生かした未来共創事業やコストコ開業に関する準備状況が注目を集めた。
南城の地域資源を活かした未来共創事業に関しては、優先交渉権者として株式会社オガールが選定された。市はこの事業を通じて、地域と観光客の交流の場を創出し、地元の農畜水産物や観光業への効果を期待していることが強調された。市はまた、事業者と連携し、地元の特性を生かした魅力あるサービスの提供を進める考えを示した。
コストコの開業も大きな話題となった。8月のオープンを控え、南城市内外からの期待が寄せられている。開業に伴い、約250名の雇用が見込まれており、その80名が市民の雇用となる見込みだ。市はコストコの誘致を通じて、地域経済の活性化を図り、観光資源の強化を目指しており、関係部門は具体的な施策を進めている。
交通問題も議題に挙がり、喜屋武南交差点では、右折信号の設置に対する議論があった。現時点で設置の必要性は高くないとの見解が示されたが、交通量の増加が期待されるコストコの影響により、今後の調査が求められるとした。
島尻消防組合の給与不適切問題も依然として解決の道筋が見えないことが指摘された。これに対して市は、組合への支援や助言を行いながら、透明性のある調査を進めることが必要だとの姿勢を示した。
医療的ケア児への支援状況では、必要とされる看護師数や支援体制の確立が課題とされ、市民からのニーズに応えるための努力が続けられていることが報告された。特に、長期の避難時に備えた電源確保の必要性が指摘される中で、今後の取り組みが期待されている。
南城市の地域課題についても共有があり、課題の解決に向けた取り組みが進められることが強調された。