令和5年第5回南城市議会定例会が9月8日に開催され、様々な議題が話し合われた。
主要な議題として議論されたのは、「ふるさと納税自治会支援制度の導入」や「冨祖崎公園の清掃管理」、「天の浜の砂被害と高潮対策」、「市道佐敷・新里線の交通安全対策」である。
まず、ふるさと納税を活用した自治会への支援制度についての提案があった。高江洲順達議員は、他市の取り組みを参考にし、自治会活動を活性化させる道具としての制度導入を呼びかけた。現行の地域振興費に充当する形では、自治会の活動を直接支援する手段に欠けることから、さらなる制度化を検討すべきとの意見が多くの議員から出た。政府の政策変更に伴い、住民の意向を反映した支援が必要であると強調された。
次に、冨祖崎公園の清掃管理についてが話題となった。公園内の通路が長期間通れない状況が続いており、その迅速な対応が求められている。教育部長は、清掃管理業者へ通路の早急な修復を要請し、住民が快適に利用できる環境の整備を約束した。また、野球場のバックネット裏に設置されるトイレも、修理に向けて進捗状況が報告された。
さらに、天の浜の砂被害と高潮対策が議論された。クジラ公園周辺では、台風の度に砂の飛来が問題視されており、住民からは飛砂を半減するための要請が寄せられている。南部土木事務所への強い要望が議会内でも確認され、早急な対応を求める声が上がった。
最後に市道佐敷・新里線の交通安全対策についても議論された。交通量が増加する中、歩道の未整備による危険性が指摘され、歩行者用の安全対策プランを早急に進めることが要請されている。土木建築部長は、速度制御のための違反や標識の設置を推進することを表明した。
総じて、南城市の地域に根ざした問題解決へ向け、議会が一丸となり具体的な施策を提案し、実施に向けた効果的なアプローチを模索している様子が伺えた。市民の声を基に施策が進むことで、地域活性化に向けた強い意志が感じられる会議であった。