令和元年9月9日、南城市議会は定例会を開催し、会議録署名議員の指名と一般質問を進めた。
一般質問における最初の質疑は、玉城健議員からのもので、児童館の必要性について強く訴えた。特に、船越小学校校区での放課後の子供たちの居場所が不足していることを指摘した。玉城健議員は「船越校区では学童に入れない児童がまだおり、早急に児童館が必要である」と強調。市長の瑞慶覧長敏氏も、児童館の設置については「地域で求められていると感じている」と述べ、前向きな姿勢を示した。
一方、一般質問では市道や農道の整備も課題として挙がった。玉城健議員は「市道の未舗装箇所や道路陥没の問題」を取り上げ、その現状を市当局に問い質した。土木建築部長の玉城勉氏がこれに対し、「徐々に整備を進めているが、財源の確保が厳しい」と説明した。議員のなかには、具体的な整備計画がなければ危険だと指摘する声もあり、今後の対応が注目される。
児童館についてのニーズも明確になり、一部の議員からは「子供の居場所確保が地域の健全育成に繋がる」として早期整備を求める意見が出た。市の調査では、児童館の利用を希望する声が86.3%に達していることが示され、整備に対する市民の要望の高まりを反映している。
また、オキナワインターナショナルスクールの開校に関しても話題となった。市長は「地域の教育レベル向上にも寄与するであろう」と期待を寄せた。教育部長上原昇氏は「学校間の連携を深め、子供たちの英語力向上を図る」と述べ、今後の連携強化を目指す方針を示した。
議会は、南城市の未来に関連する重要な議題を議論し、地域の子どもたちへの教育環境改善や安全な通学路の整備が求められている。市の責任者たちは市民の声に耳を傾け、これらの課題に対処する重要性を再認識する必要があると感じている。