令和3年12月21日、南城市議会の定例会が開催され、議案第73号である令和3年度南城市一般会計補正予算が議論された。
予算案には、子育て世帯に対する臨時特別給付金の給付が含まれており、その額は一人当たり5万円と設定されている。この予算案に関して、瑞慶覧長敏市長は「新型コロナウイルスの影響が長期化する中で、支援が必要だ」と強調した。さらに、この給付は対象児童がいる世帯の年収が960万円未満であることが条件となっており、保護者の負担軽減につながると期待されている。
また、補正予算には漁業対策として、軽石被害に対する水産業奨励補助金も盛り込まれており、漁業者の操業支援を目的としたものである。担当課の説明によれば、海水こし器の設置やその他の被害対策に対し、最大で10万円の補助が行われる見込みであり、漁業者にとっては嬉しい支援となる。
この補正予算には、指定管理者の指定に関する議案もあり、南城市の各種公共施設の適切な管理を行うための取り決めが行われることが確認された。また、南城市庁舎整備基金条例の廃止についても議題に挙げられ、必要な手続きが進められている。
さらに、保育行政においては、新型コロナウイルスの影響により多くの保育士が確保できなかったことから、一部の事業が減額された点が指摘された。教育部からは、「今後、必要な人材確保を行っていくこと」が求められた。
今回の議論を通じて、市は子どもたちとその家庭を支援する重要な施策を進めていく旨が議会でも強調され、議員からも支援の重要性が強く示された。議案第73号は、全会一致で可決されることとなった。これにより、南城市は新しい年に向け、引き続き市民の生活安定と地域の振興を図っていく方針が明確にされた。