令和元年9月24日に開催された南城市議会第5回定例会では、議案や報告が審議され、いくつかの重要な施策が採択された。
特に注目されたのは、議案第32号の「南城市移動脱水車購入契約について」と議案第33号の「市有地の処分について」である。
議案第32号では、新たな脱水車の購入に関する質疑が行われ、安谷屋 正議員は、なぜリースの不要額が生じたのかを質問し、担当部からの説明で、汚水処理の見込み通りの処理が行えたことが理由であると確認された。
また、議案第33号では、市有地の処分に関する詳細が発表され、上地 寿賀子議員が、土地の処分に関する明確な基準が求められるとの意見を述べた。担当課からは、面積による価格の変動と、漁業従事者の買い戻し特約について説明が行われた。
さらに、南城市森林環境譲与税基金条例や農村環境改善センター条例の改正案も全会一致で可決され、これにより地域の環境保全活動が強化されることが期待される。この中で、森山 悟議員は、森林整備に協力する態度を強調する発言をした。
また、上下水道条例の改正案を議題に上げた際、宮平 憲二議員からは、改正内容の明確化が求められ、担当課からは、更新期間の設定や、経過措置についての詳細が述べられた。
そのほか、予算に関する質疑も多く寄せられ、特に公共施設の維持管理費や教育関連の予算編成に関しては、財政状況を鑑みた適切な措置が求められる様相が伺えた。総務福祉委員長の松田 兼弘議員は、今回の補正予算案の必要性を説明したが、議員からの質疑に対しては市民への説明が不十分であるとの意見も多く見受けられた。
今回は、多様な議題が議論され、全体として市民サービスの向上及び持続可能な市政の構築に向けた前向きな動きが進んでいることが確認された。
今後も市民の意見を反映しながら、より良い施策が打ち出されることを期待したい。