令和5年第6回南城市議会臨時会が11月24日に開会し、議案が議決された。いくつかの議案が提出され、特に南城市議会議員の報酬及び費用弁償に関する条例改正が注目を集めた。
今回の議案の内容について、市長の古謝景春氏は「議員の報酬を引き上げる必要性がある」と強調した。議員報酬は、他の市との比較や物価高騰を含めた社会状況を考慮し、必要な措置を講じることが求められている。
市長は、議員の報酬が平成28年以来引き上げられておらず、今回の改正が急務であることを訴えた。この報酬改定に対して反対意見も多く、松田兼弘議員は、「市民の家計を考慮すると、議員の報酬を引き上げることには抵抗がある」と発言した。物価高等の影響で市民生活が厳しい中、報酬引き上げが市民の理解を得られるかに疑問を示した。
また、仲間光枝議員は今回の報酬引き上げ案について、過程の透明性と市民への説明責任が不足していると主張した。議会での事前の協議や意見交換が行われるべきであったと指摘し、その重要性を強調した。特に、議員間での有意義な対話を通じて、市民の信頼を得ることが必要との見解を示している。
議案第57号は、最終的に賛成多数で可決されたが、市民を代表する立場にある議員が行う報酬改定の議論には、今後も厳しい目が向けられるだろう。また、臨時会で議論された他の議案についても、持続可能な財政運営や市民ニーズに沿ったものであるかが問われている。