令和2年1月21日に開催された名護市議会の臨時会では、金武町で発生した照明弾の落下事故に関する意見書及び決議案が採決された。
この件に関して、金城 隆軍事基地等対策特別委員会委員長が提案を行い、その後質疑応答が行われた。特に、事故の発生状況とその後の対応が取り上げられ、議員からの質問が相次いだ。
事故は昨年12月5日に起こり、米軍の訓練で使用した迫撃砲照明弾が民間地に落下した。金城委員長は「周囲で農作業を行っている住民もいるため、非常に危険な状況であった」と述べた。また、「再発防止と事故原因の徹底的な究明を求める」と強調した。
さらに、決議案では事故原因の調査や米軍基地内での照明弾使用訓練の廃止を求める内容が盛り込まれ、県民の安全を守るための厳重な抗議が声明として発表された。参加議員全員がこの決議案に賛成し、万全の対応を期すことを約束した。
質疑の中では、神山 正樹議員が事故発生当時の対応の遅れに関して質問し、金城委員長からは「情報入手が遅れたため、迅速に対応できなかった」との回答があった。
名護市議会は、この事故が与える影響の重大性を認識し、これからも市民の生活環境を守るために真剣に取り組んでいく姿勢を示している。議会は4つの項目からなる抗議内容を内閣関係者に提出し、件名が徹底されることを望んでいる。