令和6年第215回名護市定例会が6月13日に開かれ、議員たちは地域の重要な課題に関して活発に意見を交わした。
最初に議題として取り上げられたのは、市営陸上競技場の整備についてで、市営陸上競技場の東側にある倉庫から道具を運び出す際、悪天候により芝生がぬかるむ状況が問題視されている。大城松健議員は、これが健康増進のための利用に支障が出る職員の声を紹介し、コンクリートでの舗装を提案した。市当局は、指定管理者と協議しながら対応を検討していると述べたが、長期間の未対応に対する不満も持続している。
次に、市営市場の活用についての提案が浮上した。市民からは、55区の特産物を紹介・販売するようなイベントを毎月開催することが提案され、その取組は地域おこしに繋がると期待されている。この提案に対し、宮城浩二地域経済部長は、各区の意見を収集しながら具体化していく意向を示した。市当局は役立つ情報発信や支援にも注力すると表明した。
道路に関しては、すでに剪定作業が完了したと報告されたが、電線に絡む枝の扱いについての課題が残っている。市当局は、関係者への要請を続ける方針を示したものの、実作業が始まる具体的な見通しは立っていないとのことだ。
これらの議論を通じ、市議会は名護市の将来的な地域活性化や市民の安全・健康のための施策に向けた道筋を模索し続けていることが浮き彫りとなった。
名護市が直面する課題の解決は、地域の住民にとっても大きな関心事であり、市当局と市議会が共同で取り組むことが重要であるとの認識が強まっている。