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名護市定例会、医療的ケア児の支援や美謝川付替などを議論

名護市議会定例会で医療的ケア児の支援と美謝川の工事について協議。
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令和5年3月8日、名護市で第210回名護市議会定例会が開催され、様々な課題が議論された。

特に、多嘉山侑三議員は辺野古新基地に伴う美謝川の付替工事について、行政の協議義務を指摘した。市の見解が法定外公共物に該当しないとされることに対し、「川の水路の付替工事は法律に基づく協議が必要」と主張した。事務方は図示により川の水面の定義を提示したが、従来の解釈に立ち返ることを求めた。この問題は地元住民の生活に直結しているため、適切な管理と協議が重要とされた。

医療的ケア児への支援についても多くの時間が割かれた。名護市には現在、医療的ケアを要する子どもが数名在籍しており、研修を通じて保育士が医療行為を行うことができるようになっているが、まだまだ制度の浸透が必要とされている。現在就業している看護師が他部局にまばらな配置であることから、統一した支援体制の構築が課題とされ、多嘉山議員は教育委員会への看護師の安定した配置を訴えた。

また、市内での畜産振興についても言及。特に食肉センターの機能強化が課題として挙げられ、市でも具体的な協議が進められている。名護市が北部全体を見据え、地域資源としてのヤギの振興を図る必要性が強調された。さらに、旧源河小学校の利用状況や遊具の整備についても問題提起され、地域のニーズを反映した適切な対応が求められた。

河川についても体制が求められた。真喜屋大川の管理について、行政に対し雑木の撤去が求められ、市民の生活環境の改善が望まれている。河川内の管理については県が主たる責任を負うが、必要な除草や管理について市民の意見を尊重しながら進めていく姿勢が見られた。

最後に、多嘉山議員は今後の取組について強く訴え、名護市民の生活向上に向けた連携と合意形成の必要性を示すと同時に、市当局に対する市民への情報発信の重要性も指摘した。これにより議会と市民の距離を縮め、よりよい行政を目指す姿勢が明確になった。

議会開催日
議会名令和5年第210回名護市定例会
議事録
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