名護市定例会において、指定管理者の選定を巡る議論が繰り広げられた。
12月18日に行われたこの会議では、議案第86号および第87号の提案が行われ、名護市の公の施設の管理に関する問題が取り上げられた。特に指定管理者の選定方法についての質疑応答が注目を集めている。渡具知武豊市長は、議案第86号においては、名護市B&G海洋センタープールの指定管理者を選定したと述べ、議案第87号では名護市陸上競技場や21世紀の森体育館の管理者も新たに選ぶ途中経過を報告した。
今回の議案の提出に伴い、約26名の議員が出席している中、議論の焦点は公募による理由に集まった。市当局は、公募を通じて競争性を高め、サービスの向上を図ると強調し、経費削減も目的とするとした。しかし、翁長久美子議員や石嶺康政議員からは、提案された理由が不十分であることや、選定基準の公開、議事録がないことへの批判が相次いだ。
また、東恩納琢磨議員からは、応募団体の提案書に個人情報の観点から非公開とするのは誤解を招く見解だとの意見もあり、情報公開の重要性が再認識された。このような中で、指定管理者制度の浸透と地域住民の信頼にも留意する必要があるとの意見があり、スムーズな運用と透明性の確保が求められている。
会議は過去に体育協会が長年管理を行っていた施設に新たな管理者が選定されることで、地域への影響が懸念されている。クオリティの高いサービスを提供するためには、選定プロセスの透明性が不可欠だとの指摘もあり、議員間で十分な議論が継続されることが望まれる。議案の決定は、今回の会議後の更なる審議の中で行われる予定である。