令和5年6月13日、名護市議会において第211回名護市定例会が開催された。
会議では、国際機関誘致に関する検討や国立自然史博物館の誘致に向けた取り組みが議論された。名護市議会は平成13年に国連アジア本部の沖縄誘致決議を可決しており、市当局は県との連携を深めていく意向を示した。
また、日本初の国立自然史博物館については、沖縄の生物多様性を活かした誘致が求められ、沖縄県の施策に基づき、名護市も情報収集や地域活性化に努める方針である。
旧消防庁舎跡地の活用に関しては、民間事業者の着工が遅れている理由として、金融機関やテナント事業者との調整が必要であることが報告された。市当局は事業者と進捗状況を確認しつつ、支援を続ける方針を示した。
地域経済振興では、名護市DX推進計画が策定され、デジタル社会への対応が進められている。地方自治体間での連携やテレワーク人材の育成が求められ、多様な働き方を支援する事業が続けられる見込みである。
名護市における国の特別天然記念物ノグチゲラの生息域拡大が確認され、地域の自然環境保護の必要性が強調された。市では国や県と連携し、外来種対策を含めた保護活動に取り組んでいく方針である。
また、ハブクラゲ対策が屋我地漁港海岸で実施され、看板設置や地域との連携が進められている。親子健康手帳のデジタル化が進展し、市民の利便性向上と医療情報の普及が図られる。
道路行政に関しては、国道58号に接するネオパークオキナワ入り口の拡幅工事が進行中であり、安全対策が講じられる見込みである。最後に、名護市由来の「のぞみの像」の名護博物館展示についても今後の整備状況が注目される。