令和元年第197回名護市議会定例会が12月23日に開催され、市民生活や地域の発展に直結する重要な議題が取り上げられた。
この会議の中で特に注目を集めたのが、陸上競技場や体育館など3つの施設に関する指定管理者の選定に関する議論である。指定管理者の選定において、結果的に2つの候補が同点という異例の事態が生じ、議員間で活発な質疑が行われた。今回の公募に関しては、「住民サービスの向上」や「地域ニーズへの対応」を目的としているとする一方、従来の管理方法とどのように異なるのか、その透明性に疑問が投げかけられた。
仲村善幸議員は、指定管理の選定理由とその公募の正当性を問う中で、過去の指定管理実績に基づく評価が不十分であると指摘。また、選定委員会の運営方法についても、透明性を欠いたプロセスが問題視された。特に、議会運営委員会の過程において、改定指針に基づき急遽公募が決定された経緯には疑念の声が上がった。
指定管理者候補者においても、管理運営の強化に資するためのノウハウが必要との意見が出たものの、現在の指針がどれほど現実に則しているかは不透明であるとの指摘も多い。この他にも、景気や地域振興との関連性を論じる中で、二者択一の評価における公平性が問われる事態は続いている。