令和4年名護市議会定例会が令和4年9月28日に開催され、重要な議題が取り扱われた。
会議では、まず追加議案として議案第62号の「物品の購入(EVバス)」が議題に上がり、名護市の交通政策に関する重要な決定が行われた。渡具知武豊市長は、EVバス4台の導入について、観光振興や交通利便性の向上を図るためのものであり、費用については総額約13億円であると説明した。
この購入の目的は、名護市内の観光地を周遊するための新規路線を設けることにあり、バスの運行により地域の交通環境の改善が期待されている。市民や観光客にとって重要な移動手段の一環として位置付けられており、市の財務負担を軽減する意味でも重要であると強調したのは、高山侑三議員であった。
また、同議案に関する質疑では、比嘉勝彦議員が充電器の設置と運用にかかる費用について質疑し、金城圭政策推進課長が回答。充電器は別途発注されることが説明された。次に、議案第63号に関する令和4年度名護市一般会計補正予算(第6号)の提案がなされ、歳出歳入合計で約49億6,205万円を補正することとなった。これは、特にコロナ関連の緊急支援や福祉関連サービスの強化を目的としており、多方面からの支援が図られているとされる。
さらに、副市長の選任と監査委員の選任についても議題に上り、これらは議会の同意を得ることが求められた。副市長の選任に関して、比嘉一文総務部長が説明を行い、任期が迫っている理由から急遽提案された旨も付け加えられた。市議会内ではこの任命について賛否が分かれ、特に大城敬人議員が反対意見を述べたことが印象に残る。