令和5年第212回名護市定例会では、市民の声や災害対策に関する議論が続けられた。
初めに、翁長久美子議員が一般質問を行い、辺野古新基地建設に関連する裁判や県民投票の結果について意見を述べた。彼女は、辺野古新基地建設は県民の民意が無視されていると強調し、反対の姿勢を明確にした。
また、台風6号による被害状況が報告され、農業やインフラの損害も指摘された。當山賢農林水産部長は、農業被害が1億3,000万円に上るとし、今後の支援策として農業共済の加入促進や、修理費用の一部助成も考えていると述べた。
台風の影響による浸水被害について、玉城勝建設部長は、東江四丁目・五丁目の海岸線の冠水状況を報告し、沖縄県と連携した防砂工事の計画を発表した。特に、越波や埋立地からの影響に対する対策が急務であると彼は述べた。
このほか、吉居俊平議員は空き家対策について、地域の実情に即した支援策が必要であると訴えた。空き家を管理するための十分な情報提供とサポートが求められており、行政の支援が期待される。