令和5年第210回名護市定例会は、3月1日に開会され、各議員が多岐にわたる質問を行った。
今回の定例会では、特に農業振興策と市営住宅の建て替えについての議論が注目を集めた。古波蔵太議員は、畜産業界の飼料価格高騰の影響について言及し、「名護市飼料価格高騰対策事業」の必要性を訴えた。當山賢農林水産部長は、同事業について具体的な支援内容を説明し、申請受付を3月31日まで行う旨を伝えた。
市営住宅の状況についても話が及び、古波蔵議員は、名護市営住宅の現状と建て替え計画について質問した。玉城勝建設部長は、55団地891戸の市営住宅の老朽化が進んでいるとし、市営住宅の建て替え計画を進める旨を答弁した。しかし、県内の複数市町での同時期に建て替えが検討されており、財源確保が課題であると強調した。
また、令和5年度の施政方針も取り上げられ、渡具知武豊市長は「もっと輝く名護市」の実現に向け、様々なまちづくりの取組が進んでいると述べた。特に新名護博物館の開館や高速船の導入、コミュニティバスの本格運行などについて言及した。
辺野古漁港の多目的運動広場関連の連絡道路の整備についても協議された。この件に関して、宮城浩二企画部参事は、令和5年度に工事着工を予定していることを報告した。また、地域振興に向けた取組の一環として、久志区からのフラワーフェスティバルの開催が嬉しい知らせとなった。