令和4年第208回名護市議会定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。
特に注目を浴びたのは、名護自然動植物公園の施行に関する条例の改正である。改正の主な背景として、資材代の高騰や人件費の増加が挙げられており、これに伴いチケットの価格が引き上げられる予定となっている。議員からの質疑では、「人件費や過去5年間の職員数の推移等の詳細資料を求めたい」との意見もあった。これに対し、新垣誠観光課長は資料を後日提供する意向を示した。入園者数が新型コロナの影響で減少しているため、さらなる収入確保が求められている。
その中で、クラウドファンディングによる収入も重要視されている。昨年度、目標額を大きく上回る支援を受け、この資金を動物の飼料代や病院代に充てた実績がある。新垣課長は、今回の料金改定が経営改善に寄与するとの見解を示し、また、令和5年度からは営業利益を黒字化するとの見通しも明らかにした。
次に、名護市都市公園に関する条例改正についても議論がなされた。岸本洋平議員による質疑では、「施設の備品チェックや必要備品の確認が適切に行われているのか」との質問が上がった。これに対し、大城智文化スポーツ振興課長は、現在必要な備品を再確認していると述べた。
また、令和4年度の一般会計補正予算についても質疑が行われた。神山正樹議員は、北部広域市町村圏事務組合の広域振興負担金について、「減額が見込まれる理由は何か」と尋ねた。伊野波財政課長は、この予算における増額要因や算定の背景を説明した。昨年に比べて学生数が増え、それに伴う交付税の基準が影響しているとのことだ。
最後に、議会全体を通じて、これからの名護市に向けた施策の具体化に向けた議論が重ねられ、各議案が慎重に審議されることが確認された。市の担当者は、今後の施策に対して有意義な意見を受け止め、適切な対応を講じていくことを誓った。