名護市議会は令和元年6月13日に開催された定例会で、名護市における多くの重要議案を審議した。
主な議題は、名護市食鳥処理施設の設置及び管理に関する条例の制定など、地域住民の生活に直接影響を及ぼすものである。市長は名護市食肉センターの移転整備についても提案し、地域経済の振興を図る意義を強調した。
また、一般質問では、市議会議員が地域の雇用創出や観光振興に関する課題を取り上げた。鈴木 花子議員は、「観光業が地域経済に与える影響を踏まえて、さらなる施策が求められる」と述べ、具体的な施策実施の必要性を訴えた。これに対し、高橋 拓也市長は「観光振興策については、すでに第1次計画を策定しており、実行に移す段階にある」と応じた。
さらに、報告事項として、平成30年度名護市一般会計繰越明許費繰越計算書や、公共下水道事業特別会計の状況も報告され、今後の財政運営における課題が浮き彫りとなった。田中 翔子氏は「これらの報告を踏まえ、今後の市の財政状況についてしっかりとした分析が必要」と指摘した。
最後に、キャンプ・シュワーブに関連する議題が長時間論議され、特に演習場での実弾射撃訓練に反対する意見書や決議案が提案された。議員たちは市民が安全と安心を持てる環境作りを求め、強い意志を示した。