名護市議会は、令和5年第212回定例会を開催した。議題は多岐にわたり、市民の安全対策や教育施設の整備などが焦点となった。
初めに、議会ではやんばる・村民絆の会から要請があった有事法制に基づく地下シェルター建設についての意見書が取り上げられた。市長の渡具知武豊氏は、国に対する早急な対策を求める重要さを強調した。
続いて、安和・山入端緑地施設整備工事請負契約についての提案が行われた。翁長武嗣環境水道部長は、工事の目的や契約金額192,940,000円について詳細な説明を行い、工事の進捗に関する質問には、工期の妥当性や計画の整合性を説明した。特に、地域の住民からの要望を受け、パークゴルフコース設置を含めた多目的施設としての利用が期待されている。
さらに、屋部小学校校舎新築工事(32号棟)請負契約についての説明も行われた。岸本尚志教育次長は、契約金額252,780,000円や工期について言及し、将来の児童数増加に対応する校舎の必要性が説かれた。議員からは工期に対する疑問が寄せられ、夏休み期間を利用しての引っ越し予定など、学校側の計画が解説された。
最後に、令和5年度名護市一般会計補正予算(第4号)についても説明され、71,712千円の予算増額が提案された。仲本太総務部長は、教育費や災害復旧費に向けた資金の使途を明示し、特に台風による災害に対する対応が求められた。議員からの質問もあり、各部長が詳細を答える場面も見受けられた。
これらの議案は全て原案通り可決され、会議は終了した。市民の安全と教育環境の改善が進む兆しが見える。