令和4年第207回名護市定例会が開催され、一般質問が行われた。
議員の小濱守男氏は、地域振興や環境保全を提案した。特に真喜屋ダムの利活用方法に関心を寄せ、地域住民の利用促進を求めた。小濱氏は、ダムの周辺整備計画について疑問を呈し、「利用状況を把握しているのか」と発言した。
當山賢農林水産部長は、真喜屋ダムが地域の憩いの場として利用されている現状を報告した。ダム周辺の整備計画には「いこいのゾーン」や「水を学ぶゾーン」など多様なゾーン設置が含まれていることが説明された。さらに、全国の農業用ダムの活用状況も紹介し、地域振興への期待を述べた。
建設行政に関する質問も飛び出した。小濱氏は、公共工事の入札制度について言及し、賃上げ企業の加点制度に関する懸念を表した。比嘉一文総務部長は、名護市ではいくつかの入札方式を活用しながら公共事業を進めていると説明し、賃上げ企業に対する優遇策の検討も表明した。
農業振興に関連し、小濱氏は満川ため池の管理移管についての確認を行い、施設の維持管理について不安を吐露した。當山部長は県から市への移管手続きが進行中であると答え、協定書の締結へ向けた準備が進められていることを強調した。
さらに、環境対策についても質問があり、国道58号沿いの雑木伐採についての進捗が報告された。北部国道事務所の提案内容を振り返りつつ、地域のニーズを取り入れた調整作業が進められていることが明らかになった。
また、最近の大雨による災害対策についても言及され、対策本部の体制と連絡の取りまとめについて不安の声が上がった。それに対し、比嘉部長は職員の緊急対応体制と状況把握の重要性を認識し、今後の改善に努める意向を示した。