名護市の第212回定例会では、会計年度任用職員の時間外勤務や公用車の取り扱い、台風6号の被害状況とその対策、多岐に渡る問題が議論された。
まず、会計年度任用職員の時間外勤務に関する状況が報告された。仲本太総務部長は、名護市全体で3,323時間の時間外勤務が発生していると述べ、特に市民部や福祉部での勤務が多いと明らかにした。部署ごとの勤務状況の分析が必要であることを強調し、各部門において時間外勤務手当が予算確保のもとで支給されていることが確認された。時間外勤務の原因として、土日のイベント運営や繁忙期の業務が挙げられた。
次に、島袋議員は公用車の取り扱いについての市民からの苦情を紹介し、運転者への安全運転教育の必要性を指摘した。仲本部長は、これまで管理職による指導や事故報告書の提出などを行っており、交通事故を減少させる取り組みを続けると述べた。しかし、市民から寄せられる危険運転の苦情に対してより具体的な対策が求められる。
台風6号による損害については、大きな問題が明らかになった。地域経済部の當山部長は、国営かんがい排水施設の破損とその復旧状況を報告した。空き地での復旧活動が行われているものの、農業用水の供給が一時停止していた。このような不測の事態に備えるため、予備資材を増量する必要があるとした。
また、数久田川のオーバーフローが原因で数久田区は大きな影響を受けた。宮城浩二地域経済部長は、高潮と満潮の影響で河川が氾濫した問題について、県に対策を求めていくと述べた。住民の安全を確保するために、早急かつ具体的な方策が必要である。
北部テーマパーク事業についても言及があり、地域の発展と雇用促進が期待される。契約に基づく調整や調達については、進捗状況を確認しつつ、地域に根差した成果を上げるための努力が求められている。公立沖縄北部医療センターに関しては、予定通り進展しているとの報告があり、今後の動向が注目される。