令和3年9月2日に開催された第204回名護市定例会では、複数の重要案件が議論された。
特に名護市の財政状況に関する質疑が目立つ。吉居俊平議員は、令和3年度名護市一般会計補正予算について、歳入における地方交付税の算定見込みについて言及した。彼の質問に対し、伊野波盛満財政課長は、全国的に見ても地方交付税は増加傾向にあり、特に名護市では6.2%の増加が見込まれていると回答した。
また、久志区の避難橋実施設計についても質疑が行われた。大城敬人議員がこの施設の設計場所について確認すると、金城圭振興対策室長が、久志区の要望を反映した具体的な位置が設定されていると報告した。この避難橋は、地域住民の防災の観点からも重要な計画である。
さらに、子育て支援施設の整備計画も検討された。吉居議員は、子育て支援機能に多世代交流機能を加える基本計画が策定される旨を聞き、詳細を尋ねた。大兼康弘パートチーム主幹は、基本計画は今年度中に策定予定であることを強調した。特に、コロナ禍では、高齢者の食への不安が高まっており、地域での支援が必要であるとの認識が示された。
観光に関する質疑も行われた。岸本直也議員は、名護さくらのまち推進事業に関連し、桜の生育状況や植栽計画について疑問を呈した。比嘉出観光課長は、事前に行われた調査の結果を基に、必要な桜の植替え本数を報告した。
このように、名護市定例会では多岐にわたる重要事項が扱われており、市民の生活や地域の発展に直結する議論が展開されていることが伺える。今後の実施段階においても、これらの計画の進捗が期待される。