第198回名護市定例会が令和2年3月4日に開会し、さまざまな議題について討議が行われた。注目されたのは、学校給食センター整備計画や農業問題、消防行政、医療・福祉行政についての問題である。
まず学校給食センター整備計画について、石川達義教育次長は第一給食センターが辺野古の市有地に設置され、第二給食センターは羽地支所多目的広場に建設される予定になっていることを説明した。特に第一センターの整備では、補助メニューの検討が進行中で、令和6年度の供用開始を目指すと明かした。
次に農業に関する議論では、国営かんがい排水事業の老朽化問題が浮上した。比嘉克宏農林水産部長は、老朽化により漏水事故が頻発しているため、県と連携して問題解決に向けた計画を進めていると述べた。特に、羽地地区の農業用水設備の整備が急務であり、農業振興地域の見直しも視野に入れているとした。
消防行政への質問では、新型コロナウイルス対策について照屋秀裕消防長が、感染の疑いのある患者の搬送方法や医療機関、保健所との連携を強化していると報告した。具体的な感染症対策の徹底や情報共有の必要を強調し、市民への周知を行っている。
医療・福祉行政関連では、北部基幹病院の設置について、松田健司地域政策部長が設置主体と運営主体の説明を行った。設計主体としての県と市町村の協力が重要とされ、連携強化が求められている。また、地域包括支援センターの拡充に向けた人材不足の問題が指摘され、確保策の重要性が再確認された。
幸喜の市民ビーチの管理運営状況について、玉城勝建設部長がトイレットペーパーの販売問題や安全確保のための対策を説明した。また、施設の利用状況についても詳細が示された。