令和3年第204回名護市定例会が9月15日に開催された。
議題としては、福祉事務所の概要報告や、コロナ禍における地方税財源充実の意見書提出があがった。特に、議案第52号の物品購入については、消防業務に必要不可欠な指揮隊車を導入するためのものであり、全議員の賛同により可決された。
渡具知武豊市長は、指揮隊車の必要性を改めて強調した。この車両は、主に災害対応において情報収集や伝達を行うための専用設備を有している。今回の購入には、22,660,000円が必要とのことである。
比嘉忍議会運営委員会委員長は、議会運営委員会についての結果報告を行い、地方税財源の充実に向けた意見書は、全議員連名で提出されることとなった。
議案第52号に関する質疑応答では、石嶺康政議員が現在の指揮隊車の運用状況について問い質した。照屋貢警防課長は、指揮隊車が代用車両で運用されてきたため、業務に支障をきたしていたことを答弁した。今後は新たに導入される指揮隊車によって、現場指揮の能力が向上することが期待されている。
また、議案の入札過程でも議論が交わされた。議長は入札の方法について詳細を確認し、入札担当部署の情報も明らかにされた。議案の内容に関して、他社との落札価格の差異についても質問があり、透明性の確保が求められた。
最後に議案は討論なしのまま、可決された。名護市の消防力をより効率的に強化するためにも、この指揮隊車購入は重要なステップと位置づけられている。