令和5年9月7日、名護市議会において台風6号に関する議論が展開された。台風により市内で多くの土砂崩れや浸水が発生したことが報告され、議会では迅速な対応と市民への被害状況の周知が求められた。
嘉陽宗一郎市議は、台風により市民が冷蔵庫の中身を失ったとの連絡があったことを述べ、対応策として停電の長期化への対策や樹木の伐採、剪定を求めた。総務部長の仲本太氏は、民地の樹木に関しては扱いが難しいが、市が管理する場所については剪定作業を行う意向を示した。
一方、農業分野でも大きな被害が出ており、当局は農業共済を通じての補償があることを説明した。週ごとに行われる農道や林道の復旧作業にも言及し、被害状況の確認が進んでいることを報告した。
さらに、今次の議会ではあけみおSKYドームの使用料金に関する市民からの声も反映。市営市場の活性化に向けて市当局は、定期的なイベント開催の重要性を認識しているとし、引き続き施策を見直していく方針を示した。
消防団についても言及があり、地域の安心・安全を守るために重要な役割を果たすことが強調された。特に、台風の影響下で行われた操法大会の成果も報告され、消防団員の士気向上と訓練の重要性が改めて指摘された。
名護市では、農業振興や市民の生活を守るため、防災活動を通して地域の絆を強くする必要があるとの意識が共有されている。今後も持続的な発展に向けた取り組みの深化が期待される。