本日、令和元年第197回名護市定例会が開催され、重要な議題が浮上した。特に北部基幹病院の整備と、名護市ごみ処理施設に関する議論が注目されている。
北部基幹病院整備について、長山正邦議員は質問を投げかけた。北部基幹病院の早期実現に向けて、何がネックになっているのかとの問いに対し、地域政策部長の松田健司氏は「財政負担や経営システム、人材の問題が課題です」と答えた。
さらに、玉城知事もこのプロジェクトに取り組んでいるが、県との具体的な話し合いは進んでいないという現状を受け、長山議員は依然として早急な実現を求める必要性を強調した。また、医師不足の問題に関しても言及され、特に北部地域の慢性化する医師不足の解消には、名護市がイニシアティブを取るべきだとの意見が挙がった。
一方、ごみ処理施設の整備についても議論がなされた。環境水道部の長山儀和部長は、名護市安和区に予定されているごみ焼却処理施設の処理能力について説明を行い、日当たり56トン、リサイクルセンターが10トンであると述べた。さらに、余熱利用の形態や環境整備の計画についても問われ、地域産業への活用を視野に入れた様々な取り組みが検討されているとのことだ。
橋の設置についても議論が交わされた。年代によって変化する住民の要望に応えられるよう、橋の設置が必要だとの声が上がったが、財政状況も影響し、新規取り付けは厳しいとの見解を示した。市長の渡具知武豊氏も同様の見解を持ち、地域住民との協議を通じて解決策を模索すると述べた。
最後に、タブレット端末の導入についても話が及んだ。ペーパーレス化の推進と業務の効率化を図るため、タブレット端末の使用が検討されており、教育のICT化推進に向けた取り組みが求められている。