令和6年第214回名護市定例会が行われ、様々な議題について議論された。
議案の中でも、特に注目されたのは新年度の予算案である。この予算案では、名護市の財政状況を踏まえ、費用の見直しが図られており、口座振替キャンペーンによる収納経費の削減効果が報告された。
金城隆議長の進行により、口座振替の件数が増加しているとの説明が仲宗根鈴代税務課長からあり、支出の最適化が求められているとの認識が示された。昨年のデータでは、名護市における口座振替件数は10万8,195件に達しており、収納率も上昇していることから、今後もこの方向性を維持する意向が示された。
また、名護市では南部地区における浮き魚礁の設置計画が進行中で、その詳細についても議論が交わされた。宮良昭宏農林水産課長は、名護漁港の浮き魚礁の機能強化に向けた取り組みが始まっていることを報告し、地域の漁業振興に寄与することを強調した。
さらに、教育に関連する議題も取り上げられ、名護市立学校の通学区域に関する意見が述べられた。教育施設課の名城耐志課長からは、通学区域等審議会の構成やその役割についての説明があり、地域の教育環境の整備に向けた取り組みが続いていることが確認された。
一方、消防本部に関しては、新たに発注される火災調査車両の必要性と装備について議論された。仲村貢消防本部総務課長は、この車両が火災原因調査や危険物の漏えい事故の初期対応に重要であることを語り、現場での対応能力向上に期待を寄せる意見が多数寄せられた。
最後に、名護市のスポーツ協会に関連した事業計画も説明され、事務局体制が1人から2人に増員されることが宣言された。大城智文化スポーツ振興課長によれば、新たな事業展開に対応するために、事務局員の増員が必要とのことで、今後の展開に対する期待が寄せられている。