令和3年6月10日、名護市では定例会が開催され、さまざまな重要事項が議論された。特に令和3年度名護市発注予定建設工事についての話題が注目されている。最近の入札方式に関するデータによると、公募型が約7割強であり、清水 裕孝総務部長はその理由を説明した。公募型指名競争入札は、発注者が参加できる業者を幅広く募集し、透明性と公平性を高める制度であると述べた。しかし、指名競争入札が少数派である背景には、業者が入札に参加する障壁が存在する可能性も指摘された。
次に、名護市新設廃棄物処理施設建設工事について、佐久川博光環境水道部長が総合評価方式を採用した理由を説明した。この方式は、技術力を元に落札者を選ぶものであり、工事品質が向上することが期待されている。特に、施設の設計と施工を一括発注することで、事故や瑕疵が発生した場合の責任の所在を明確にするのが目的である。
また、21世紀の森公園に関する計画では、宮里前の御嶽の保存と整備の必要性が強調され、周囲の環境を保全しつつ区と沖縄県が相談しながら適切な維持管理を行うことが目指されている。特に、今後の整備と維持管理の方法については、地域住民の意見を反映させつつ協議を進めると述べた。
それに加え、ハブ類捕獲対策についても主要な議論の一つとなった。捕獲器の設置や捕獲データの分析が行われており、昨年度の捕獲数は1,278匹に上る。環境水道部は市民の生活環境を保全するために、より多くの捕獲器の設置と人員の増加を進める意向を明かした。
さらに、部長たちはさまざまな施策を通じて、名護市の未来を見据えた持続可能な開発に向けた努力をしていることを強調した。これらの議論は市の発展にとって重要な課題であり、今後の取り組みが市民にとっての生活の質向上に寄与することが期待されている。