令和4年12月1日、名護市議会において行われた第209回名護市定例会では、さまざまな重要課題について活発な議論が行われた。
まず空き家対策について、名護市空き家等対策計画が策定されて以来、名護市は多様な取り組みをすすめてきた。特に、空き家所有者への啓蒙活動や地域の連携を強化し、問題解決に向けた施策が紹介された。また、空き家住宅改修支援事業において過去4年間で8件の支援が実施され、特に久志地区では空き家の割合が高いにもかかわらず利活用件数はゼロ件であり、その要因として仏壇や親族の集まりの影響が指摘された。これに対して、名護市は今後の改善策として、空き家の利活用を促進するための新たなアイデアや施策を検討する必要があると認識している。
羽地大川線の通行止め状況も重要な話題となった。令和4年6月に発生した土砂崩れにより同路線は全面通行止めとなっており、市民に大きな影響を与えている。名護市当局は、早急に復旧工事を進める姿勢を示しつつも、復旧には時間がかかる見通しであることを説明した。通行止め解除のタイミングについては、現在は難しいが、請負業者が決定後に協議を進めるとのことだ。特に迂回による交通負担の軽減策を市民から求める声が多く、慎重な対応が求められている。
文化振興についても語られ、名護市民会館を中心に行われるイベントの活性化が重要視された。芸術文化活動の支援を通じて地域活性化を図る施策が進められており、過去5年間に名護市で行われた多数のイベントが報告された。今後は、特にSNSを利用した情報発信の強化が求められており、市民との接点拡大が期待されている。