令和5年3月1日、名護市定例会が開催され、一般質問が行われた。
市議会では、大城敬人議員がいくつかの重要な質問を提起した。まず、旧統一教会問題について、市長の渡具知武豊氏は、「私の選挙活動に関連して旧統一教会が組織的に協力したという事実はございません」と強調し、市民に対してはっきりとした真実を求める姿勢を見せた。
次に基地問題に関しては、特にキャンプ・シュワーブ内での騒音問題が議論の焦点となった。大城議員は、学校や児童養護施設に対して、具体的な実態調査の必要性を訴えた。市長は、「騒音測定器を設置することで、問題の実態を把握する必要がある」と述べ、対策を推進する考えを示した。
文化財の地域保護については、名護市嘉陽上グスクの保存が議題に上がった。市教育長の岸本敏孝氏は、文化財としての価値を認めた上で、指定手続きに必要な所有者の同意を求めることの重要性を強調した。
旧消防庁舎跡地の売却問題では、再編交付金を用いた買い戻しの必要性が指摘され、議員からの厳しい質問が続いた。渡具知市長は、これについての所見を求められ、「すべての手順は法に基づいて行われている」としつつも、透明性を強化する方針を示した。
大城敬人議員は、教育分野においても様々な問題を提起した。具体的には、感染症の影響を受けた教育環境の改善などが議論された。教育委員会は今後、地域住民との連携を深め、実効性のある対策を継続して行う考えを示した。
市議会は、今後の対策や透明性の確保に向けて、市民の声を反映した施策に取り組む必要があるとの認識を共有し、一定の方向性を打ち出した。