令和元年第196回名護市議会定例会が9月5日に開催され、重要な議題が多数取り上げられた。特に注目されたのは、農道の舗装整備及び国道331号の災害復旧工事についてである。
宮城安秀議員は、久志区川内原と港原の農道舗装についての要望を述べた。農業従事者が感謝しているものの、現状では砂利道のため、通行時にほこりが発生し、雨天時には通行が困難になる状況が続いていると説明し、迅速な舗装工事を求めた。これに対し、比嘉克宏農林水産部長は、「平成30年度より舗装整備事業を実施しており、現在の進捗状況を把握している」と述べた。
次に、国道331号の災害復旧工事についても議論が交わされた。言及したのは、豪雨による通行止めや片側交互通行の現状である。特に、復旧の見込みや安全対策について意見が集中した。玉城勝建設部長は、現在国庫補助による災害復旧事業を進めており、安全かつ円滑な交通確保を最優先に考慮し、早期復旧に向け取り組んでいると強調した。
さらに、辺野古農業用ダムの配管の破損に関する報告も行われ、大雨によって発生した破損に関しては、農業生産者への影響が大きく、老朽化した施設の抜本的な工事が必要であるとマ記されていた。農林水産部長は、破損の経緯とその修繕の取り組みを説明したが、今後の再発防止策や管理体制についても明確なビジョンが求められた。
地域密着型介護老人福祉施設についても質疑応答が行われ、久志区の整備法人の選定過程や必要性について議論された。特に、地域のニーズに基づく施設整備が強調され、十分な情報提供や透明性を求める声が挙がった。
また、農業関連の施策として名護市やがじ農業体験施設の設置が提案され、長期的な地域振興に寄与することが期待されている。さらには、農業生産法人合同会社やがじ島を指定管理者に選定し、地域農業の活性化と観光との連携を図りたいとのことだった。
最後に、小型ケーンハーベスターの購入について議論され、農家の意見を反映し、運用スピードの必要性が指摘された。このように、名護市議会では地域の声を反映すべく活発なやりとりが行われている。議会の終結に際して、多くの議題が持ち上がり、今後の進展が期待される。