令和元年第195回名護市定例会が、令和元年6月21日に開催された。
議会では、神山正樹議員が数々の問題提起を行い、安全対策や養護教諭の増員、学校のネット環境、さらには基幹病院の整備などが議題となった。特に安全対策については、学校周辺における交通事故の発生を受け、早急な対策が求められている。神山議員は「通学路の安全を確保するため、信号機の点灯状態や横断歩道の整備が急務である」と発言した。
神山正樹議員は、学校教育現場のインターネット環境の整備についても言及。名護市内で整備が不十分な学校があることを指摘した。さらに「教育のデジタル化が進む中、インターネット環境の整備が不可欠である」と訴えた。
養護教諭の増員配置については、教育次長の石川達義氏が、現在の配置人数が法的な基準に達していないことを強調し、「教育現場のニーズに応じた適切な配置が必要」と述べた。親が求める医療的ケアの提供に対する教育現場の負担が増す中で、どう対処するかが課題である。
また、北部基幹病院については、協議会が開かれない状況が続く中、市長の渡具知武豊氏が「地域の医療を安定させるために、協議を加速させる必要がある」と発言した。市の医療体制を強化するために県に働きかける姿勢を見せた。
さらには市職員の秩序に関する問題も指摘された。市民からの信頼を失うような行為には厳正に対処していくと、総務部長の祖慶実季氏が答弁した。
議会は、幅広い議題に対し、各議員が活発に意見を交わす場となった。安全対策や教育現場の環境整備など、名護市の未来を見据えた議論が続けられ、有意義な成果が得られることが期待される。