令和4年3月2日に開催された名護市議会の定例会では、廃棄物処理施設に関連する議案や補正予算案が審議された。議案第13号と第14号は、新設の廃棄物処理施設に関するものであり、質疑が行われた。特に議案第14号において、低入札調査基準価格が設けられたことが重要な論点となった。
川野純治議員は、「この低入札価格調査基準価格が設けられた理由について初めて聞いたので明確に説明してほしい」と質疑した。これに対し、金城清和環境対策課長は、ダンピング防止のために設定されたと説明した。ダンピングによって品質が落ちたり、下請け業者に負担をかけたりすることを回避するための措置である。
さらに、川野議員は「入札額との違いが大きく、理解が難しい」と述べ、金城課長にその基準価格の根拠の説明を求めた。金城課長は予定価格が設定されており、その計算に基づいたものであると返答した。また、工期についても質疑が交わされ、造成工事と建設工事の期間が重なっている点が指摘された。
また、議案第25号の補正予算案では、幼稚園等の職員の処遇改善についても言及された。神山正樹議員は、処遇改善の対象に介護士や看護師が含まれているか尋ねた。岸本光徳介護長寿課長は、介護職員については県が事業主体となっていると説明した。
意見書案および決議案も提出され、ロシア連邦によるウクライナ侵略に抗議する内容が含まれていた。名護市議会は平和の重要性を強調し、戦争を否定する姿勢を示した。議会ではこれらの議案が全て原案通り可決された。