名護市議会の令和4年第206回定例会が開催され、市長や議員からのさまざまな発言があった。特に農業振興についての議論が活発であった。議員の小濱守男は源河区での畑地かんがい施設導入の進捗状況について質問した。その答弁として玉城勝農林水産部長は、沖縄県北部農林水産振興センターからの水文調査委託業務が発注されているが、資料提出はできていないと述べた。
この他にも、議員は道路行政や漁業振興について、具体的な質問を行った。その中で特に注目されたのが、コロナ禍における漁業者の支援についてであった。玉城勝農林水産部長は軽石の影響による漁業者への支援策を説明した。軽石問題についても、多くの漁業者が影響を受けていることを踏まえ、国や県と協力して対応を進めていることが伝えられた。
また、インフラ整備についても言及された。特に道路の整備や、名護漁港の機能集約化が今後の重要な課題とされており、関係部門と連携して進めていく方針が示された。議員からの意見として、住民のニーズを踏まえた形でインフラを整備する重要性が強調され、幅広い意見を聴取することが要請された。議会の最後では、名護市民のために効率的かつ効果的な施策を実施することが求められ、市庁舎や市民会館の老朽化対策についても注目が集まった。
このように、多岐にわたる課題に対して議員たちは具体的な要望や質問を行い、名護市の農業、漁業、道路維持管理など、地域の発展に向けた貴重な議論が交わされた。今後も市民の声を基にした施策が期待されている。