名護市議会は、令和2年第199回定例会を開催し、主要な議題が検討された。
まず、6月28日付において名護市教育委員会からの共催依頼があった件について、了承がなされた。教育長からは、「新型コロナウイルスの影響により、例年行われる市民大会および夜間街頭指導は実施しないものの、行事自体の共催は継続する」との報告があった。
新型コロナウイルス対策についても言及があり、健康維持のための取り組みが求められた。議長の大城秀樹はこの件に関し、「早急に対策を進め、地域での感染防止に努める必要がある」と強調した。
また、北部基幹病院建設問題に関する進捗については、神山正樹委員長から報告があり、「整備に向けた知事判断が早急に必要」との意見が示された。この要請は、地域の医療体制を維持するためにも急務であるとされ、市議会は一致してその必要性を訴えた。
次に、名護市市制50周年記念行事についての計画も提案された。行事では、議長や市長の挨拶、祝賀イベントのプランが述べられ、「コロナ感染拡大防止の観点から、人数を制限した形で実施する」と報告した。
質疑応答では、比嘉勝彦委員長が請願第5号、屋我地地区の超高速ブロードバンド整備についての進捗を報告した。「現状、国からの補助金を利用し、2年間のプロジェクトで進めている」と述べ、今回の請願案が採択されたことで、住民への利便性が向上する見込みを示した。
補正予算案に関する審議も行われた。議案第39号として、新型コロナウイルスに関連する経済対策として二次補正予算が提案され、賛成意見が多く寄せられたが、再編交付金の取り扱いを巡り賛否が分かれた。
今回の会議では、名護市の未来に向けた様々な議題が取り上げられ、市民生活の向上と地域振興に向けた施策が強調された。特に新型コロナウイルスの影響を受けた市民支援の必要性が、議会全体で共有された結果となった。