名護市議会の最終日、メインアジェンダはパークゴルフ場などの進捗および地域課題の対策に関する議論に集中した。特に、田井等公園内のパークゴルフ場建設は、多くの市民の期待が集まっている事業であり、進捗が注目されている。岸本啓史建設部長は、令和6年3月末までに用地25筆のうち16筆が契約され、さらに物件補償でも2件が契約済みとの報告を行った。未契約の筆についても積極的に交渉を進める方針であり、この事業を早期実現するため地域への協力も求めていきたいと述べた。
また、イノシシの出没問題についても重要視されている。農地へ侵入するイノシシを駆除するため、捕獲用のワイヤーメッシュ柵設置促進や、関連の被害防止策が求められているほか、隣接地域との連携を強化する必要があるとの認識を示した。
振慶名区の排水問題についても触れられ、雨による冠水を防ぐために水路の保全作業が計画されている。整備対象地では、地権者との交渉が進んでおり、早急に作業着手を行う意向が表明された。
羽地ダムでの鯉のぼり祭りは久々の開催となり、多くの来場者を迎えた。市は、今後の祭りに向けて駐車対策や参加者のサービス向上に努めるとしており、改善点として駐車場不足が挙げられた。特に、祭り開催に伴う多くの利用者を確保するため、来年度は更なる広報活動も目指す方針が示された。
さらに、振慶名区農村公園の入り口道路、及び羽地大川のしゅんせつについても早急な対応が確認され、市民の安全を確保するための取り組みが進められる。特に羽地大川のしゅんせつ工事については、今年度の工事着手が予定されており、地域づくりを加速させる重要な施策とされている。
市民からの意見が反映された各施策を進めることにより、名護市のさらなる発展につながることが期待されている。