令和元年5月23日、名護市議会第288回臨時会が開催され、市長から多くの議案が提起された。
注目すべきは、名護市営球場グラウンド整備工事(その2)の請負契約に関する議案である。渡具知武豊市長は、新球場の整備工事について、工期を10月31日までに設定し、工事の進捗状況を報告した。玉城勝建設部長によると、工事は計画通りに進んでおり、来年には日本ハムファイターズのキャンプも予定されている。
議案第27号は、屋外投球練習場建築工事の議決事項の一部変更についてである。地盤改良工事の必要性が見直され、実際には地耐力が確認されたことから減額変更が行われた。この決定により、業者への負担が軽減されるが、今後の工事管理も重要となる。
さらに、議案第28号では名護市国民健康保険特別会計の補正予算が提案された。主に繰入充用金が436,566千円追加され、歳入は7,439,169千円に達する。市民福祉部の比嘉一文部長は、国保制度の見直しに伴い、被保険者数の減少が医療費抑制につながったと指摘。さらに、国保税の改改正が提案され、家計への影響を避けつつ、慢性的な赤字解消に向けた柔軟な対策が求められている。
国民健康保険税条例の改正では、課税限度額が58万円から61万円に引き上げられ、軽減措置も強化された。この改正を受け、予想される対象者の増加についても議論が交わされた。市民福祉部は、県の方向性に従い、税の改定に明確な計画を持って臨むことを強調した。
一方で、議会内では安全管理及び工事の進捗に対するしっかりとした意思確認がなされ、工事現場の人員や設備の確認が重要であるとの認識が広がった。議長は、今後も市の発展と市民福祉の向上に向けた議論が必要であると締めくくった。