名護市は令和3年3月15日に定例市議会を開催し、市政の重要課題について議論を交わした。この日の主な議題には、名護市市制50周年記念式典や新型コロナウイルスに関する対応策が取り上げられた。特に市長の渡具知武豊氏は、市制50周年を迎えるにあたり、多くの市民が集う祝賀会の開催を検討していることを明らかにした。新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、現在、式典及び祝賀会の詳細について調整を進めている。この式典の開催日時や内容については、後日正式に市民への招待状で案内される見込みである。
また、岸本洋平議員は新型コロナウイルスワクチン接種に関する一般質問を行い、具体的な接種方法や副反応への対応について質問した。市長は、ワクチン接種の進捗とその管理方法について詳細を報告し、今後のワクチン接種体制の強化を宣言した。加えて、コロナ政策として市内の事業者への支援の取組みも説明された。特に、金融機関による無利子・無担保の融資が行われ、市としても業者のサポートを継続する方針を強調した。
さらに、福祉行政に関する質問も出され、名護市として待機児童の解消に向けた施策が話題に上った。市は保育士の確保や処遇改善を進める中、待機児童数の削減を目指していると伝えた。出席した議員からは、特に子育てや高齢者福祉の充実を求める声が相次いだ。
最後に、辺野古の新基地建設に対する市長の意見聴取についても議論され、市長は地域住民の安全を最優先とし、環境保護の必要性を強調した。今後も市は地域の声に耳を傾けつつ、議会や市民との対話を重要視しながら施策を進めていく方針だ。