令和2年第201回名護市定例会で重要な質問が繰り広げられる中、特に市営テニスコートの夜間照明設備に関する問題が取り上げられた。
神山正樹議員は、夜間照明設備の故障により市民からの苦情が寄せられていると述べ、当局の取組状況を要望した。これに対し、當山賢建設部長は現在、水銀灯からLED照明に取替えを計画しており、修繕を年度内に完了させることを目指していると答えた。しかし、夜間照明の故障連絡が昨冬から寄せられていたことは、情報提供の体制に問題があったと指摘された。
次に、北部基幹病院建設の進捗状況が報告された。棚橋邦晃企画部長は、医療機能部会が設置され、今後の開催予定もあり、病院整備に向けた基本構想が着実に進行していると説明した。一方、神山議員は、県からの意見照会に対する名護市の関与について懸念を示し、今後のスケジュールと意見が反映されるかについて言及した。
また、市長の基地問題スタンスに関して、渡具知武豊市長は、沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会を通じて、海兵隊の県外・国外移転を求めていることを強調した。市長は、自身が自民党関係者や閣僚と面談した際には、海兵隊移転についての要請は行わなかったとの説明があった。
さらに、議会運営委員会では予算について審議が進められており、コロナ禍における市営市場の活性化についても話題に上った。平得薫地域経済部長は、現在の店舗稼働状況が公表され、空き区画が存在する中、柔軟な対応を検討していることが伝えられた。
最後に、ハンセン病家族補償法に関する質問もあり、市民部長は窓口での丁寧な対応に努めると述べ、今後も地域住民への情報提供の強化を図っていく姿勢を示した。議論の中で、市民の意見を重視した行政運営の重要性が再確認され"台風"や"コロナ"の影響を配慮しながら、名護市としての責任の取り組みが強調される結果となった。