第198回名護市議会定例会が開催され、様々な議案が審議された。
議案第6号の名護産農林水産物等消費拡大推進条例の制定が原案可決され、地域の農産物消費拡大が期待される。また、議案第7号では名護市職員の育児休業等に関する条例が改正され、育児休業の取得促進が図られる。議案第8号の改正も可決され、放課後児童健全育成事業の充実が図られる。
その他、名護都市計画事業に関する条例も可決され、都市整備が進む見通しだ。指定管理者の指定についても複数の議案が原案通りに可決され、下袋児童公園や農産物貯蔵選果施設などが指定管理の対象となる。
令和2年度の一般会計予算や各特別会計予算の原案も全て可決され、市の財政運営が安定する。特に、国民健康保険特別会計予算や介護保険特別会計予算の承認は、地域住民への医療・福祉サービス向上に寄与すると考えられる。
議案第26号では市議会委員会条例の一部改正が行われ、規約の見直しが期待されている。さらに、意見書案については本土と沖縄の医療格差是正を求める意見書や、北部地域基幹病院整備に関する意見書が原案通り可決された。しかし、北部基幹病院の基本的枠組みに関する合意書案については否決され、今後の慎重な議論が求められる。
また、地元の声を反映して、名護市食肉センターの移転整備や地域交流拠点施設建設に関する請願が継続審査となり、具体的な取り組みが議論される見込みだ。市の地域課題に対して、陳情が多く寄せられており、特に災害時の避難所建設や道路整備については採択されるなど、住民のニーズに応える姿勢が示されている。