令和2年第198回名護市定例会が3月4日から13日の間に開催され、議員から多くの問題提起があった。
特に注目されたのは、名護湾沿岸のまちづくりに関する質問であった。大浜幸秀議員が、名護湾沿岸のスポーツコンベンションと観光機能の整備について詳しく質問した。松田健司地域政策部長は、「名護湾沿岸基本構想策定事業」をもとに、21世紀の森公園と名護漁港の環境整備や交通結節点機能の向上に努める方針を示した。さらには、民間企業との連携強化により、地域の魅力向上を期待していると発言した。
医療・福祉の整備に関しては、比嘉一文市民福祉部長が地域包括支援センターの設置に向けた進捗を報告した。現在のセンターは1カ所のみで、全圏域への展開を目指している。このため、特に高齢化が進む名護市では、早急な整備が求められており、社会福祉法人との連携が重要であると強調した。
また、大浜議員は新型コロナウイルス感染症に関する危機管理の重要性を訴え、皆が冷静に行動することの大切さを呼びかけた。市長も市民に対し、感染防止策を徹底するよう繰り返し訴えた。
このほか、農業分野でも活発な議論が行われた。特に、豚熱についての問題であり、比嘉克宏農林水産部長が現状を報告。名護市では、感染が確認された豚が存在せず、ワクチン接種計画を進める意向を示した。
最後に、学校給食における地元農産物の活用についても議論された。石川達義教育次長が、名護市産の農産物の使用率向上を目指し、地元との連携を進めていく必要性を強調した。
市の皆が一致団結して新型コロナウイルスの影響を乗り越えることが、今後も重要であると認識されている。